デス・ストランディング感想

まずは小島秀夫監督と、そこに繋がった多くの人々に感謝。
自分の人生に楽しみがまた増えたから。
これでまた、辛いことも乗り越える力がもらえる。

今日はクリア後の感想を述べます。ネタバレを含みますので、読むなら留意して読んでください。
感想とは言え、長くなりそうな予感。書ききれるかな。

１　物語
絶滅は避けられない、でも繋いでいくことが希望になる。デスストランディングのエンディングから、自分はそう感じました。
実際、人間はそのうち滅ぶでしょう。ホーキング博士は「人類は宇宙に広がっていく（いかなければ滅ぶ）」みたいなことを仰ってましたが、いずれは今の人類とは異なる変化をした存在になっているのかもしれません。つまり、現生人類の血がうっすらと残りつつ、新人類の時代になっていると。
次の種に未来を託す、そのために研究を続けようという趣旨の古生物学者（でしたっけ）の言葉がありました。中年真っ只中の自分も、仕事にせよプライベートにせよ、やってきたことが成果となってこの世界に残っていくのを実感すると、死を受け入れることのできる心境に近づいていくのを感じます。死ぬ頃には、そんなに怖くもなくなってるかなって。
自分って、自分の中にだけあるんじゃないんですよ。自分のしてきたことってのは、魂（スピリット）になって現世に残り続けるんですよ。今までに生きた人たちの歴史が積み重なって、現代を支えているように、自分も歴史の一部になって未来を支えていくんです。てなことを自分も考えていたので、「繋がり」というテーマについて、自分なりに考えることもできました。
あとグッときた言葉は、「待つことは未来を生きること」ってやつ。なるほどそうかぁ、って。
未来を信じる、というかね。例えば、「救助を待つ」って「救助が来る未来に備える」ってことですもんね。

２　ゲーム
配達が楽しい。お使いゲームなわけですが、戦う以外のことでもこんなに楽しく表現できるんだなと思いました。タスク管理をしてる感覚。装備は何にしようかとか、この荷物拾おうかどうしようかとか、どのルートで行こうかとか、BTに遭わないようにちょっと遠回りしようかとか、いろいろ考えるのが楽しい。そのお陰で「戦闘がめんどくさい」ってなるのも現実っぽいし、見事に「反戦」の「小島節」な感じがします。
移動がめんどいかなあって思ってたんですけど、モンエナ補給したり、踏ん張ったり、マップ確認したりで意外とやること多くって、思ったほど退屈はしないんですよね。「踏ん張る」のも、序盤はくそ真面目にやってるんだけど、だんだん慣れてきて力の抜き方もわかってきたり、気を抜きすぎて盛大にすっころんだりして、「うわぁ、現実感あるわぁ」って。
それも慣れてきたころには国道も整備されてるし、ジップラインも引けてるし。うまいなあと。ジップラインも、降りたところの足場が最悪で、しかも座礁地帯だから取りに戻るのもしんどいし・・・みたいなことがあったりして、気を抜いていいわけでもないというね。
世界中のプレイヤーとの「繋がり」（ソーシャルストランド、でしたっけ）も、興味深かったなぁ。「いいね」したくなる梯子やロープ（あと地味にポストも大事）、協力して建てる橋や国道、乗り捨て方式でも「まあいいか」ってなる車両。
皆のプレイ痕跡を見つけるのも楽しい。「あ、またこの人やん」とか「この人もここ来たんだ」とか「そういうルートもあるかぁ」とか「あー、わかるわー（笑）」とか、言葉にせんでも感じてしまう。

カイラル結晶集め楽しかった！クリア後のお楽しみって感じで、ある程度やったらもういいかなってなるけど。

ジップライン維持と並行してやってました。

３　ネタの類
①プライベートルームに入ったら、まずは（寝ちゃうんだけども）トイレ、シャワー、メールチェック。ルーの相手して、音楽かけて休憩したり、武器棚眺めたりフィギュア眺めたり。
出かける前にモンスターエナジー飲んでブーストし、クリプトビオシスで腹ごしらえ。
自分の場合、このほぼルーチンと化した一連の流れが、「自分の生活」感を出してくれていたなと感じています。出発するのも自分のタイミングでいいというのが、主役としてロールプレイしてる感覚を深めてくれました。
②デルトロ監督とノーマンの絡みは、いかにも狙ってる感がありましたが（笑）、まあいいです。デッドマンいいやつだからなー。
③ホラー要素

慣れるまで地味に怖いBT。

あとクリフ戦も恐怖感あった。

ヒッグスはその点癒やしなのかもしれん。

④大陸横断って言うから、もっとだだっ広いマップを想像してた、って人、俺だけじゃないよね。でもまあ当たり前か。

各シティ内での生活ってどうなってんだろう、とか、見えない部分も想像広がります。